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追補編 2

『アンナ・マリーニナ』

地下の民の少女。陽気な性格で、テルの同級生の一人。

地下にいた頃は富裕層に住んでいたが、元々は貧困層の生まれで、何らかの形で管理者の庇護を受け、富裕層にいたものと思われる。イリーナという妹がいる。


『ゴランとイリーナ』

貧困層と富裕層の幼馴染ふたり。
無鉄砲なゴランをイリーナが足止めする関係。
クリーチャー
のラビは今のところ、イリーナだけに気を許している。


『ドミトリー・ストロガノフ』

ドームの街 ヴラジの市長。常に白いスーツを着て気品に満ちており、権力を持つことがこの世界で生き抜く一番の術だと思っている。憲兵隊と衛兵隊を率いて街を支配する。


『ヤギ髭の老人』

本名 マルセル・アブラモヴィッチ。ヴラジに住む第三身分の年寄り。半世紀前にドームを築いた世代の一人で、外の世界のことを知っている。7年前、当時の第二身分を率い決起を起こすも市長たちに鎮圧され、決起の参加者共々地下牢に繋がれていた。アンドレイという孫がいる。


『シモン・アブラモヴィッチ』

最上階の娯楽フロアにある酒場の店主。第二身分。7年前の決起には当時幼かった息子 アンドレイの身を案じ、参加しなかった。しかし、市長への不満は他の住人たちと同様に募らせており、どうしようもない現状に打ちのめされ酒に溺れる日々を過ごしている。


『フョードル・ローゼン』

テルたちが地上で最初に遭遇した人物。
はにかんだ際の金歯が特徴的な、頬に傷のある40代の男。
テルの決起を援助するが、その正体は……?


『レジスタンス』

7年前、市長への決起を画策した元第二身分の有志たち。現在は第三身分として地下牢に繋がれ、日々の過酷な労働の憂さ晴らしに市長の陰口を嗜んでいる。


『憲兵隊と衛兵隊』

ストロガノフの指示通り街の治安を維持する、第一身分の兵士たち。特権階級に居座るべく、ストロガノフの傀儡と化す。


『大連帝国』

大陸の東部一帯を支配する大国家。
半世紀前の大戦では小国ながらも強大な軍事力を背景に連戦連勝し、一気に巨大勢力へと成長した。ヴォストーク区をはじめとするおよそ6つの植民地と、国の中心に位置する首都、さらにその周りを囲む首都圏の8つの領土で形成されている。


『ミストラル』

テルたちが地上に出た直後に戦った双頭のクリーチャー。猛禽類のような外見をしている。
擬態能力を持つ小柄な方が雄、巨躯な方が雌とされているが、クリーチャー自体その実態がよくわかっておらず詳しいことは不明。
ヤギ髭の老人いわく、
「クリーチャーは100年前に突然現れた」。


『ラビ』

ミストラルの子ども。
基本的に名付け親のイリーナ以外には懐かず、それどころか少しでも気にくわない人間には容赦なく攻撃する。親同様二つの頭を持ち、たまに自分同士で喧嘩している。



《建物・社会・制度》

『ヴラジ』

ドームに覆われた要塞の街。
外から見ると、廃墟の街の真ん中に円形のドームがポツンと突き出しているように見える。
街にはドームの外へ出てはいけないという鉄の掟が存在し、市長を筆頭にその傘下の憲兵と衛兵が住人を管理している。
半世紀前に大陸を横断してきた世代が、放射能の危機から身を守るためドームを築いたとされている。それ以来、住人たちは外に出ていないようだ。


『労働施設』

ドームの街にある労働施設。街の住人たちはここで働くことで日々の食を得ている。
15歳から働くことが可能。武器の製造や修理をしており、品は月に一度どこへともなくキャタピラートラックで運ばれていく。


『プレート制』

ヴラジでの貨幣制度。労働することで得られる「プレート」と呼ばれる小さな鉄板(表面には月の紋章が刻まれている)を使うことで、街の様々なサービスを受けられる仕組み。ヴラジに限らず、他の街でも採用しているようだ。


『重要拠点減税制』

帝国の領土拡大に伴い、抑えるのが難しくなった民衆の不満を軽減するため考案された制度。帝国領内にある街の中で、特に目覚ましい労働力を示した街には「第一級重要拠点」
の称号が与えられ、税収が大きく軽減されるというもの。



《歴史》

『〈最後の審判〉』

100年以上前に起きたとされる大厄災。

これにより、それまで人類が築き上げてきた文明、技術体系、パワーバランスなどが全て崩壊し、地上に多大な被害をもたらしたとされる。これ以前の時代は「旧世紀」と呼ばれる。


『統一戦争』

〈最後の審判〉後の2140年代に起きた、
大陸の覇権を巡る戦争。

各地の小国家がひしめき合って泥沼化したが、大連帝国をはじめとする三大国家の出現により終息した。しかし、実質的に戦争は終わっておらず、2195年現在も国境沿いでの小規模な抗争が後を絶たない。そのため、正確には休戦の状態である。


『第1次ヴラジの反乱』

2188年、市長の圧政に反発した市民たちが起こした反乱。街では「7年前の決起」と呼ばれる。市民側は500人という大人数に頼んで物量戦を仕掛けたが、事前に事を察知していた市長側の勝利に終わった。結果200人あまりが戦死し、市民側の生き残りは全員、
首謀者であるマルセル・アブラモヴィッチを筆頭に、第三身分へと降格された。


『第2次ヴラジの反乱』

2195年1月7日に起きた二度目の反乱。
1月2日に街に入ってきたばかりの地下の貧困層と街の第三身分、更には7年前の決起では消極的だった第二身分での共同戦線が展開された。対する市長側は第一身分と地下の富裕層を味方につけたが、カーネルの謀略により四方八方を武装した民兵たちに囲まれ、勝敗は短時間で決した。



《その他》

『地上伝説』

テルとジョージの愛読書。
IGでは禁書に分類され、全て焼かれてしまった。あまり読書好きではないテルでも読めることから子ども向けの本と思われるが、内容は「Elly」という旧世紀の人物が世界の終焉を予期して書いたとされるディストピアもの。


『LR type400 Mk-1』

キャタピラートラックのコンテナで埃かぶっていた光学銃。
通常のアサルトライフルと同程度の大きさで、未来的なフォルムをしている。色は白を基調とし、スコープ、グリップ、バレル等の要所要所の黒が引き締まった印象を与える。実弾による攻撃を全く受け付けなかったミストラルの鱗や、トラックの砲撃をも凌いだカブトガニの甲羅さえもたやすく貫く破壊力を持つ。発砲時にはバレルが帯電した後、赤く細い光が放たれる。レーザーなので光線が「伸びている」わけではなく「発生している」ので、引き金を引いた瞬間目標に命中する。


『月の旗』

大連帝国の国旗。オレンジ、赤、紫の三色生地に、中央の黄色い月を囲む六つの星が特徴。「星の旗」
との関連性は不明。


『轍』

ヴラジ近郊の
峡谷にあった巨大な轍。
近くに「月の旗」
が立っていたことから、帝国に関係するものではないかとされる。

 

 

 

~ To be continued to Chapter 3 ~

『ジョージ・ムラサメ』

異邦人の少年。テルたちとは違う言語を話す。
考えることが先行してしまい、いまいち行動に移せない性格。
とある理由で母国を発ち、はるばる旅をしてきた。「星のマークを持つ人物」を探しているようだが……?

《人物・勢力・クリーチャー》

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